SQUEEZE
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SQUEEZE スクイーズ

【 オリジナル盤リリース 】:1978年3月 
【 プロデュース 】:John Cale (Bang BangとTake Me I'm YoursはSqueeze)
【 メンバー 】:Glenn Tilbrook、Chris Difford、Jools Holland、Harry Kakoulli、Gilson Lavis
【 収録曲 】
Sex Master
Bang Bang
Strong in Reason
Wild Sewerage Tickles Brazil
Out of Control
Take Me I'm Yours
The Call
Model
Remember What
First Thing Wrong
Hesitation (Rool Britannia)
Get Smart

Take Me I'm Yours (single version) *
Night Nurse *
All Fed Up *
Deep Cuts *
Heartbreak * (* 2007年発売日本盤紙ジャケリマスターのボーナストラック)

【 レビュー 】
記念すべきファーストアルバム。デビューEPのPACKET OF THREE (1977年)に続き、元THE VELVET UNDERGROUNDのJohn Caleをプロデュースに迎えている。
サウンドは時代背景やレコード会社の意向もあり、パンクの影響が色濃く出ている。そのため、メロディアスなポップソングというスクイーズらしさが前面に出ているとは言いがたいが、実験的な要素を取り入れながらも個々の楽曲のレベルの高さは際立っている。
本国イギリスではBang BangとTake Me I'm Yoursがシングルカットされている。

【 スクイーズ自身によるコメント 】
「1stアルバムでまず思うのは、プロデューサーのジョン・ケイルが天才ということだね。でも、それはスクイーズに合っていなかった。あのアルバムには才気あふれる瞬間がたくさんあるけど、それはボクらの本当の姿を表すものではなかったよ」 (グレン:1995年頃のインタビュー)

「あの頃は家に帰ってから、あんなことがやりたかったハズじゃないんだけどって落ち込んだりもしていたよ(笑)。でも、すぐにこういう実験的なレコードを作るのはいいことなんだって思い始めた。(中略)未だに僕らがスタジオでの実験的な作業に興味があるのはジョン・ケイルの影響が大きいと思う」 (クリス:THE DIG 97年5月号)




イギリス盤 1978 AMLH68465

・細かいことだが、A面4曲目の「Wild Sewerage Tickles Brazil」のSewerageがレーベルには「SEWAGE」と記されている。ただし、英語の意味としてはどちらも「下水道、汚水」となり、間違いではない
・またジャケ裏には「THE CALL」と書かれてある曲が、レーベルには「CALL」とのみ書かれてある



イギリス プロモボックスセット 1978 AMLH68465

非常にレアなプロモ用キット。ショッキングピンク色のフォルダー型ボックスに以下のプロモ用キットが収められてある

・金色のプロモステッカーがジャケに貼られたLP (ステッカー以外は通常とLPと同じ)
・A&Mレコードによる3枚綴りのプレス用バイオグラフィー
・プロモ用オフィシャルフォト1枚 (8インチ×10インチ)
・Sounds誌のバンド紹介記事2枚
・バンドが描かれているフォルダーケース付きのColour Transparency(カラースライド)1つ
・アルバムジャケにもデザインされているMr.Bodyがプリントされた赤い風船



イギリス盤リイシュー 1982 AMID122

・80年代前半にリリースされたA&Mレコードバックカタログ「MID PRICE」リイシューシリーズの一環でスクイーズの1stもリリースされた。価格は2.99ポンドだった
・ジャケットの色は78年のオリジナルと比較して、かなり明るいピンク色となっている。やや暗めのピンクだったオリジナル盤よりも、下記アメリカ盤のピンクに近い
・レーベルのデザインもオリジナル盤と全く違うものになっている



EU盤 2017年リイシュー 2017 SQVR1

・2017年に180g重量盤でリイシューされたもの
・音源をダウンロードして聴くことができるようにダウンロードカードが付属している
・このリイシューはスクイーズのA&M時代のバックカタログをアナログ盤で再発する企画としてリリースされたもので、RIDICULOUSまでの全カタログが対象になる予定だった。しかし、結局1stとARGYBARGYがリリースされただけで終わってしまった



アメリカ盤(クリアーレッド盤) 1978 SP-4687

・ジャケットはイギリス盤と比較して、かなり明るいピンク色である。また、バンド名が「U.K.SQUEEZE」と表記されている
・アメリカ盤の初版はカナダ盤と同じく、クリアレッドヴィニールでプレスされた



アメリカ盤(クリアーレッドプロモ) 1978 SP-4687

・上記クリアーレッド盤プロモ



アメリカ盤(ブラック盤) 1978 SP-3185

・リリース当初は「SP-4687」というカタログナンバーとなっていたが、その後ある時期から「SP-3185」に変更されている。また、この頃にリリースされたものは初期のクリアーレッド盤ではなく、通常のブラック盤となっている
・ジャケ裏にはバーコードが記載されている(初版には無し)
・ブラック盤レーベル下部のA&Mロゴの左横には「R」の表記がなされている。その他、レーベルの表記自体には大きな違いはないが、若干字体が違っている程度である



アメリカテストプレス盤 1978 SP-4687(SP-5111)

・アルバムのリリース前にアーティスト本人をはじめとして関係者に配布されるテストプレス盤
・白いプレーンジャケットには、後にリリース盤のジャケットを飾ることになるMr.BODYのイラストが貼り付けられてある。当時はパンクバンドとして売り出されようとしていたこともあると思うが、今のSQUEEZEファンからすると妙なセンスのイラストである
・レコード盤はホワイトレーベルで「TEST PRESSING」と大きく書かれ、さらに「レコーディングの技術的な品質を測定する目的のためだけにプレスされたものである」といった表記もされてある
・なお、このテストプレス盤の作成は「MONARCH RECORDS」という会社が請け負っており、SQUEEZEのレコードでは後に「WHEN THE HANGOVER STRIKES」もこの会社によってテストプレス盤が作成されている
・また、アルバムインフォメーションシートと、後にアルバムジャケットに印刷されることになる曲目リストが印刷されたシートも付属している
⇒ アルバムインフォメーションシートを拡大してみる
⇒ 曲目シートを拡大してみる



カナダ盤(クリアーレッド盤) 1978 SP-4687(SP-5111)

・前述のようにアメリカ盤のジャケットはイギリス盤よりも明るいピンクであるが、このカナダ盤のジャケットはアメリカ盤よりもさらに明るいピンク色である
・アメリカ盤と同じくバンド名は「U.K.SQUEEZE」と表記されており、クリアーレッドビニールでもリリースされている
・なお、アメリカ、カナダ盤共に限定レッドビニールとしているが、現在見かけるものはほとんどレッドビニールであり、逆に通常のブラック盤のほうがあまり見かけないように思う
・インナースリーブは”Made in USA”となっている



カナダ盤(ブラック盤) 1978 SP-4687(SP-5111)

・上記クリアーレッド盤と同じく、ジャケットは明るいピンク色である



オランダ盤 1978 AMLH68465

・ジャケのデザインはイギリス盤を踏襲しているが、色合いは暗いピンクのイギリス盤よりも明るいピンクのアメリカ盤に近い
・イギリス盤と同じく、A面4曲目の「Wild Sewerage Tickles Brazil」がレーベルには「SEWAGE」と記されている
・同じくレーベルのB面5曲目「Hesitation (Rool Britannia)」のRoolが「Rule」と表記されている
・オランダでもイギリスと同じようにプロモボックスの製作が確認されている。もともとかどうかは分からないが、イギリス盤よりは収められた資料は少なめである



ポルトガル盤 1978 PPSP 4687

・あまり見かけないポルトガル盤。一次解散までのスクイーズのポルトガル盤レコードは、シングル・LPともに国内のVALENTIM DE CARVALHO CI SARLという会社からリリースされているが、ジャケットは印刷技術が低く、他国盤と比較して質が悪い。また、音質も良くない
・ジャケは特に背表紙がもろく、割れやすくなっており、できればあまり触りたくないレコードのうちの1枚である
・ポルトガル盤アルバムはジャケの大きさが他国盤と比較してやや大きめであるのが特徴であるが、この1stに関しては他国盤と同じ大きさである
・その他、ポルトガル盤の特徴としては、ジャケ表左下のA&Mロゴが他国盤は白色であるのに対し、同国盤はMr.BODYの肌の色と同じになっている



スペインオリジナル盤 1978 AMLH68465

・ジャケデザインはイギリス盤と同じであるが、色合いが他国盤と比べて暗めのピンクとなっており、さらにジャケ裏がモノクロ印刷となっている。また背表紙の一部も白抜きになっている
・ジャケ、レーベルともに曲のクレジット表記がスペイン語となっている(ジャケは英語での併記もあり)



スペインオリジナル盤 (レーベル違い) 1978 AMLH68465

・上記スペインオリジナル盤のレーベルデザイン違い
・ジャケットは上記と同じく暗めのピンク、裏面はモノクロとなっているが、若干色の濃さ等が違っている(Mr.BODYのパンツの色が特に顕著)
・レーベルデザイン以外にもジャケットの背表紙がひとつは上部と下部が絞ってあり、タイトルの書かれた部分の面積が広くなっているのに対して、もう片方は通常の背表紙となっている



スペインリイシュー盤 1986 393 185-1

・86年にリイシューされたもの
・下記のドイツ盤と同じくオレンジ色のジャケットであるが、背表紙が厚くしっかりとビニールコーティングされているので、よりピシッとした感がある
・インナースリーブは両面とも「super star series」という企画でリリースされた、主に80年代のアーティストのアルバムジャケットが掲載されている。もしかすると、このアルバムもこのシリーズの一環でリイシューされたものかもしれない
・同年にはカセットアルバムでもリイシュー版がリリースされており、こちらのアナログ盤と同じくジャケットの色がオレンジ色になっている



ドイツ盤 1985?〜 393 185-1

・1978年リリースのドイツオリジナル盤は確認していないが、このリリース分はスペイン再発盤と同じくオレンジ色のジャケでA&Mレコードのロゴが1985年以降のものが使われているので、85年以降のリイシュー盤だと思われる



オーストラリア盤 1978 L36703 SMX-53491 (AMLH68465)

・ジャケットの色合いはアメリカプレスと同じく、イギリスプレスよりも明るめのピンクとなっている
・レーベル面の「U.K. SQUEEZE」の字体が、SIDE 1とSIDE 2で若干違っている


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