SOME FANTASTIC PLACE
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SOME FANTASTIC PLACE サム・ファンタスティック・プレイス

【 オリジナル盤リリース 】:1993年9月 
【 プロデュース 】:Squeeze & Peter Smith
【 メンバー 】:Glenn Tilbrook、Chris Difford、Keith Wilkinson、Paul Carrack、Pete Thomas
【 収録曲 】
Everything in the World
Some Fantastic Place
Third Rail
Loving You Tonight
It's Over
Cold Shoulder
Talk to Him
Jolly Comes Home
Images of Loving
True Colours (The Storm)
Pinocchio

【 レビュー 】
デビュー以来、スクイーズの屋台骨を支えてきたドラムのギルソン・レイヴィスが脱退し、替わりにジ・アトラクションズのピート・トーマスが加入している。
また、EASTSIDE STORYのみに参加していたポール・キャラックが再び参加し、Loving You Tonightでリードボーカルも担当。
サウンドは前作をベースにしながらも、グルーヴィー、ドラマティックかつ力強い楽曲が多く、タイトルトラックをはじめとして非常に完成度の高い作品。自他共に認めるスクイーズの最高傑作。
本国イギリスからは、Some Fantastic Place、Third Rail、Loving You Tonight、It's Overがシングルカットされている。

【 スクイーズ自身によるコメント 】
(このアルバムが捧げられているマキシム・ベイカーについて)
「スクイーズの結成当時の僕のガールフレンドなんだけど、クリスが出していたギタリストの募集広告に、応募してみればって僕に薦めてくれたのが彼女なんだ。もし彼女が薦めてくれなかったら僕は自信がなかったから、応募してなかったと思う。91年に他界してしまったから、僕とクリスにとって大切な彼女にアルバムを捧げることにしたんだ」 (グレン:THE DIG 97年5月号)

「確かに『サム・ファンタスティック・プレイス』を仕上げた後は、ひとつの仕事をやり終えた達成感があったね。ぼくとしてはこの時のラインアップが理想的なメンバーなんだ。ところが、ぼくたちの航海がそううまく進むわけもなく(笑)、『リディキュラス』ではまた目的地から遠のいてしまった」 (クリス:レコードコレクターズ 98年2月号)





CDジャケット
イギリス盤 1993 540 140-1

・この時代のレコードやCDはEU圏内で作られたものであれば、例えばフランス製であっても「Made in ENGLAND」としてリリースされていたりする。このレコードもそのひとつ
・ジャケットデザインはイギリスのデザイン集団「STYLOROUGE」
・LPとCDではタイトルの挿入位置が違っているが、羽ペンのとタイトル文字の位置関係から考えるとLPのタイトル位置のほうが自然だと考えるのは考えすぎだろうか?
・インナースリーブは歌詞やクレジットが書かれたシンプルなもの



イギリス音楽雑誌の広告



「SOME FANTASTIC TOUR」パンフ

・デザインはジャケットと同じく「STYLOROUGE」が担当している
・CDの歌詞カードに載っている写真と同じものが使われているが、テイク違いもいくつかある



ソングブック(楽譜)

・ピアノ、ヴォーカル、ギター(タブ譜)に対応したソングブック



マーケティング・プラン

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・米A&Mレコードが作成した当アルバム用のマーケティング・プラン。アルバムタイトルや参加メンバーといった基本的なことから、シングルリリースの日にち、アルバムプロモーションの方法、ツアー予定日等が詳細に書き込まれてある
・音楽的なことにはあまり触れられておらず、このアルバムを売り込むにはどうすればよいかという、専らビジネス的な視点のみで書かれてある。その性質上、アーティストのことを思うと多少息苦しく感じる部分もあるが、これは致し方のないことであろう…
・「プロジェクトの概要と目的」とタイトルの打たれた箇所の一部分には、「SFPの目標のひとつはポップ職人としてのスクイーズの知名度を確固たるものにすることである」とある
・その他、ファン層拡大のための野心的なプロジェクトの詳細にも触れており、レコード販売店に対しての強権的な行動も垣間見ることができる


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