RIDICULOUS
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RIDICULOUS リディキュラス

【 オリジナル盤リリース 】:1995年11月 
【 プロデュース 】:Peter Smith & Glenn Tilbrook
【 メンバー 】:Glenn Tilbrook、Chris Difford、Keith Wilkinson、Kevin Wilkinson
【 収録曲 】
Electric Trains
Heaven Knows
Grouch Of The Day
Walk Away
This Summer
Got To Me
Long Face
I Want You
Daphne
Lost For Words
Great Escape
Temptation for Love
Sound Asleep
Fingertips

This Road
This Summer (punchier single remix)
Cappuccino Lips (demo version of "Fingertips")
Electric Trains (acoustic version)
I Want You (acoustic version)
Grouch Of The Day (acoustic version) * (*2008年発売再発盤のボーナストラック)

【 レビュー 】
全体的には前作ほどの完成度とまではいかないものの、シングルカット曲をはじめとして極上のブリティッシュ・ポップ風味が漂う良作。
リリースされた90年代半ば当時はブリティッシュ・ポップ・ムーブメントが巻き起こっており、その立役者であるBLURを意識したような歌詞や曲も見受けられる。
クリスがアルバム「FRANK」以来、2曲でリード・ボーカルをとっている(Long FaceとFingertips)
本国イギリスからは、Electric Trains、Heaven Knows、This Summerがシングルカットされている。

【 スクイーズ自身によるコメント 】
(Electric Trainsのダブ・バージョンやグレンの実験趣味について)
「やりたくて仕方なかったんだ。今はアイディアを実現させてくれるテクノロジーもあるしね。でも時間がなくてなかなか出来ないけど。今回は、新しいバンドのメンバーとじっくりセッションして、バンド・サウンドをさらに強力にするサウンドを作ることが出来たと思う。また、前作の反動だね(笑)。でも、次のアルバムではまた実験しちゃうかもしれないね」 (グレン:THE DIG 97年5月号)

("DAPHNE"はレイ・デイヴィスが書くような曲ですね?との問いに対して)
「その曲はとても作為的なんだ。はじめはクラフトワークのようなエレクトロニック・ポップにしようとして、バカみたいに複雑なコードを選んでは入れていた。しかし、気づいたんだ。ちょっと待てよ?これをギターで演ったらすごいことになるんじゃないかって。それで結局、すごく単純なものになってしまったんだ」 (グレン:1995年頃のインタビュー)




イギリス盤CD 1995 540 440-2

・本作からアルバム、シングルともにすべてCDでのリリースとなる (例外で「ELECTRIC TRAINS」のシングルは7インチシングルあり)
・ちなみにジャケットデザインは「STYLOROUGE」ではない。このアルバムがリリースされた直後、ジャケットデザインに不満を示したメンバーの意向で後発のアメリカ盤はジャケットを変更してリリースされた。しかし、なんとも「ridiculous」なジャケットである…



アメリカ盤CD 1996 72438 38304 28

・上記の理由からこちらのアメリカ盤はジャケット違いでリリースされている

・アメリカ盤のプロモーションにはこのようなトランプ型のプロモシートが作られていた。そういえばこのアメリカ盤ジャケットの人はトランプを持っている
・トランプの表面には「SQUEEZE」の文字が…。裏面はバンドの簡単な紹介やディスコグラフィーが書かれてある



インドネシア版 1995 540 440-4

・A&Mからライセンスを受けた正規版カセットアルバム
・収録曲は当然イギリスオリジナル盤と同じ
・他のインドネシア製カセットと同じく「Tax Stamp」が付いている。その他、インドネシア製カセットアルバムについての解説はコチラ



フィリピン版 1995 540 440-4

・インドネシア版と同じく、A&Mからライセンスを受けた正規版カセットアルバム
・収録曲はイギリスオリジナル盤と同じ



イギリス盤プロモCD 1995 540 440-2 DJ

・ジャケットやCDレーベルは市販盤とは違いプロモ仕様だが、内容は全く同じ



アメリカ盤プロモCD 1995 IRS-70876 10533 26

・イギリス盤と同じく、ジャケットとCDレーベルはプロモ仕様だが、内容は市販盤と同じ




イギリス版



アメリカ版



日本版

イギリス・アメリカ・日本 プロモカセット

・日米英いずれもアルバムタイトルと曲名、そしてリリースデイト等がタイプされただけのシンプルなもの(日本のみ写真と解説付き)

追記(2012/8/10)
先日、ポリドールの洋楽部でA&Mの編成担当をしておられた方からメールを頂き、プロモカセットについての詳細を教えていただくことができました。
頂いた情報によりますと、当時は日本国内での雑誌、テレビ等への宣伝販促、レコード店内での放送といったマスコミ向けの先行プロモーションは、すべてカセットテープで行っていたとのことです。
ここに掲載してあるカセットもそういった用途に使用されたものです。
ラジオには毎月押しものを集めたコンピレー ションCDが配布されていたようです。

また、海外でプロモ用CDが作成されていたことについて、以下のような見解をいただきました。

【アメリカやイギリスでプロモーション用CDが制作されたのは、私の想像では、かの地ではロック専門ラジオ局が存在し、アルバム特集番組などがあったからではないでしょうか?日本では90年代に多くのFM局が「パワープレイシステム」を導入し、オンエアする曲を限定してしまったので、パワープレイ以外のアーティスト、ましてやシングルカットしていないアルバム収録曲をオンエアすることは殆ど不可能になってしまいました。】

貴重な情報をいただきました工藤様に感謝いたします。ありがとうございました。





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