1stステージ
01. Hourglass 02. Is That Love 03. Another Nail In My Heart 04. Only 15 05. Beautiful Game 06. Some Fantastic Place 07. The Truth 08. Nirvana 09. The Elephant Ride 10. Pulling Mussels (From the Shell)____ 11. Everything 12. Labelled With Love 13. Slap & Tickle 14. Black Coffee In Bed 15. Goodbye Girl ↓ 16. Take Me I'm Yours |
2ndステージ
01. Hourglass 02. If I Didn't Love You 03. Open 04. Cradle to the Grave 05. Harper Valley PTA 06. Tempted 07. Pulling Musseles (from the shell) 08. Up The Junction 09. Snap, Crackle and Pop 10. Is That Love 11. Another Nail In My Heart 12. Happy Days 13. Slap & Tickle 14. Black Coffee In Bed 15. Goodbye Girl ↓ 16. Take Me I'm Yours |
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Glenn Tilbrook / グレン・ティルブルック (Vocals,guitar) スクイーズ結成以来、クリス・ディフォードとともにディフォード&ティルブルックとしてソングライティングの要であり、フロントマンであり続けるグレン。 ステージ上では今も昔も変わらぬハイトーン・ボイスとテクニカルかつパワフルなギターでオーディエンスを魅了し、作曲家としては一度聴いただけで口ずさみたくなるポップなメロディを生み出す能力に長ける。 2014年の最新ソロアルバム「HAPPY ENDING」やスクイーズのオリジナルアルバムでは17年ぶりのリリースが話題となった「CRADLE TO THE GRAVE」では、ギター以外にもシタールやウクレレなど数々の楽器を弾きこなし、マルチプレーヤーの一面も持つ。 ここ数年はスクイーズ以外にクリスとのデュオ活動、自身のソロバンドThe Fluffers(フラッファーズ)を従えての活動、そして完全に自身のみのソロ活動と、3つの活動形態を維持している(…が、線を引いたように完全に分けているわけでもない)。 1994年の初来日以来、クリスとのスクイーズ・デュオ、ソロを含めて今回のスクイーズで合計9度の来日を果たす親日ミュージシャンでもある。 また、初めて日本の地を踏むはるか前から寿司をはじめ和食が好物であることを公言しており、中でもウニが大のお気に入り。来日のたびに和食料理店に足を運び、ウニ丼をたいらげる様子も報告されている。 そんなグレンのステージはスクイーズ、ソロ、大きな会場、小さな会場、どんなパターンであれ、常に「ファンを楽しませる」ことに主眼をおいている。 欧米ではスタジアム級の会場を満員にする実力の持ち主であるが、過去の来日公演はいずれも小規模な会場での演奏だ。 しかし、それはショウの魅力を薄めることを意味せず、むしろよりアットホームでフレンドリーなステージを演出することに成功している。パブロックにもカテゴリー分けされることのあるスクイーズ。もともとの出自はそういう小規模なパブやライブハウスなので、そんな会場でのライブこそが彼の真骨頂だといえる。 アコースティックギター一本で奏でられるソロ、スクイーズの楽曲はエバーグリーンで魅力的だ。しかし、魅力的であるが故に「バンド演奏で聴いてみたい」という声が多くあったことも事実。そんな声をグレンはファンから日本に来る度、これでもかというほど聞かされていたはず。 今回の来日公演はクリス・ディフォードとベースのルーシー・ショーが不在という不規則なメンバーながらも、サウンドクリエイト面では強力なサポートを得て全く遜色のないラインナップといえる。 多くの日本のファンの声にグレンが応えてくれた。バンドスタイルのライブ、ついに日本に上陸! |
Stephen Large / スティーブン・ラージ (Keyboards,Background Vocals) キーボーディスト、作曲家、編曲家の顔を持つスティーブンは今年で47歳になり、スクイーズの正式メンバーの中では最年少だ。しかし、アルバムのクレジット等を見ると、サウンドプロダクション面においては非常に大きな貢献をしていることがわかる。 スクイーズへの加入はドラムのサイモン・ハンソンとともに2006年の再々結成時。ただし、2001年にリリースされたグレンのソロアルバム「THE INCOMPLETE GLENN TILBROOK」のライナーにスティーブン、サイモンの名前がクレジットされているので、グレンとの付き合いはその頃からとみていいだろう。 その後、スティーブン、サイモンにベースのルーシーを加えてグレンのソロバンド「フラッファーズ」を結成。2009年にはGlenn Tilbrook & The Fluffers名義で「PANDEMONIUN ENSUES」をリリースしている。 昨年スクイーズを脱退したジョン・ベントレーの後任としてフラッファーズのルーシーがスクイーズに加入している。つまり、スクイーズの現メンバーはクリス以外まるまるフラッファーズのメンバーでもあるのだ。クリスの言葉を借りれば「スクイーズがパックマンのようにフラッファーズを食べた」ことになる。 ちなみにスティーブンとルーシーは夫婦で、2016年2月現在男の子ひとりに恵まれている。 スティーブンのスクイーズキーボードプレーヤーとしての特徴は、これまたサイモンのそれと重なる部分があるが「オリジナル曲に忠実でありながらも個性がある」の一言に集約できると思う。 二人とも事あるごとに「スクイーズの歴代のプレーヤーに敬意を払って演奏している」と公言している。「オレが新しいスクイーズのサウンドを作るのだ」ではなく、あくまでかつてのメンバーのプレイスタイルやアレンジを尊重しながら、その上で自流のスタイルをも保っている。これはプレーヤーとしての実力がなければできない芸当だろう。 そして、その実力こそがグレンとクリスに一目置かれ、長年にわたってスクイーズの一員でいることの証ではないだろうか。 また、写真を見ての通りなかなかのイケメンであり、ステージ上ではビジュアル的にも女性ファンの目も楽しませてくれることだろう。 そんなイケメンスティーブンであるが、ステージ上でエキサイトしてくると、たまに奇行を見せることがある。例えば、フラッファーズのステージではおもむろにルーシーをお姫様抱っこっぽく抱きかかえたかと思うと彼女のお尻を使って鍵盤を弾いてみたり、またマイクを口の中にすっぽり入れてウンウンと唸って変なサウンドを出したり…と、枚挙に暇がない(笑) 最近は年を重ねたせいで(?)以前と比べると奇行は少なくなった感もあるが、そんな"変態パフォーマンス"が来日公演でも見られるだろうか?奇想天外という意味では、もっとも楽しみな来日メンバーだ。 |
Simon Hanson / サイモン・ハンソン (Drums,Background Vocals) グレン、スクイーズとの付き合いはスティーブンとほぼ同時期になる。オリジナル曲に忠実に演奏しながらも、力強いドラミング&パーカッションを見せてくれるサイモンは、今ではスクイーズになくてはならない存在だ。 スティーブンの紹介でも触れたように、彼も歴代のスクイーズのメンバーに敬意を払いながら演奏している。もっともサイモンの場合は、歴代のスクイーズのメンバー=ギルソン・レイヴィスその人となるだろう。1990年代以前のスクイーズしかピンとこないファンであっても今のサウンドを安心して聴くことが出来るのは、ひとえにこのサイモンとスティーブンの力によるところが大きい。 スクイーズ以外でも活躍の場は多く、英国のサイケエレクトロニックバンドDeath in Vegasのオリジナルメンバーでもある彼は、数々のバンド、セッションでドラムを叩いている上に作曲やプロデュースもこなす実力派ミュージシャンだ。 また、ドラム、パーカッション以外にコーラスができることも彼の特徴であり、グレンのソロアルバム「HAPPY ENDING」では一曲でボーカルもとっている。 グレンとはプライベートでも仲が良く、2009年のグレンソロ来日公演の際には一緒に来日して一部の公演でステージに立った。 そのサイモンが一緒に来日するとの一報を聞いた際の個人的な気持ちを正直に告白すると「グレンと一緒に来るってクリスじゃないのか…。なんだか地味なメンバーが来るんだな」と思ったものだ。 しかし、いざステージをみるとスクイーズのドラマーとしての存在感もさることながら、終演後のサイン会では、その人懐っこくてフランクな性格と人柄に魅了され、たちまち大ファンになってしまった。 ただ、イタズラ好きな面もあるようで、件のサイン会のときに私がCDにサインを求めた際、グレンと目を合わせてニヤッとしたかと思うと、二人でおもむろにサインを始めた。その書かれたサインを見ると、どうも彼ら自身のサインの字体ではない感じ。その時には分からなかったが、帰宅してじっくり見ているとようやく理解できた。なんと、二人が書いたのは、それぞれスティーブンとルーシーのサインを真似たものだったのだ(笑) バンドの移動やリハ中にビデオカメラを回して動画を撮影することも多く、自身のフェイスブックにマメにアップしている。来日中のスクイーズの動向を知りたければ、サイモンのSNSを要チェックだ。 Simon Hanson フェイスブック Simon Hanson ツイッター |
Melvin Duffy / メルヴィン・ダフィー (Guitar,Background Vocals) ペダル・スティール・ギター奏者の肩書きを持つメルヴィン・ダフィー。彼は英国で最も若い奏者といわれている。ペダル・スティール・ギターのみならず、普通のエレキ&アコースティックギターはもちろん、バンジョーやマンドリンといった弦楽器も操り、さらに作曲や編曲も手がけるマルチプレーヤーでもある。 音楽家の家庭に生まれるという恵まれた環境に育ち、初めてステージに立ったのはなんと8歳の時だそう。 メルヴィンはスクイーズの正式メンバーではない。今回の来日もサポートメンバー扱いである。正確な年齢は不明であるが、スクイーズ最年少のスティーブンよりも幾分若いと思われる(* 追記:スティーブンより1歳年上であることが分かりました) メルヴィンはポール・ヤングを中心に結成された南米音楽を身上とする英国人バンドThe Los Pacaminosのメンバーでもある。 彼らのウェブをみれば分かるように、スクイーズと同じくここでもメルヴィンは一回り以上も年上のミュージシャンたちと活動を共にしている。 The Los Pacaminos公式サイト いかにメルヴィンがミュージシャンとして年相応以上の実力があるかということが分かる。 (なお、このThe Los Pacaminosは、1990年代前半にスクイーズのセカンドキーボーディストとして在籍し、昨年4月に死去したマット・アーヴィング氏が最後に籍を置いたグループだった) スクイーズと縁を持つきっかけとなったのは、2006年にリリースされたクリスのスクイーズセルフカバーアルバム「SOUTH EAST SIDE STORY」でペダル・スティール・ギターを弾いたことによる。その後もクリスのソロアルバム「THE LAST TEMPTATION OF CHRIS」(2008年)や、グレンとNine Below Zeroの共作「THE CO−OPERATIVE」(2011年)に参加した。 そして、昨年の「CRADLE TO THE GRAVE」では3曲で演奏し、同年秋から年末にかけて行われた英国ツアーにもサウンド面での強力なサポートメンバーとして同行している。 サポートメンバーとはいえ、新譜での貢献度の高さやスクイーズの楽曲を10年前から演奏しているという事実を踏まえると、このメルヴィンを伴っての来日はスクイーズにとって非常に心強いものになるはず。考えようによっては昨年の英国ツアーよりも、さらに円熟味の増した演奏が聴けるともいえるだろう。 メルヴィンの参加で、いよいよ来日公演が楽しみになってきた。 |
John Bentley / ジョン・ベントレー (Bass,Background Vocals) 諸事情により来日しないベーシスト、ルーシー・ショーの代役として(* 下に追記)、急遽来日メンバーに白羽の矢がたったのがジョン。 華奢な体で器用にウッドベースを操るルーシーの姿を拝めないのは残念だが、ルーシーの代役としてはこれ以上にない人が来日する。 代役としては適任もいいところで、逆にジョン以外に考えられないだろう。なにせ昨年の夏までスクイーズのベーシストだったのだ。むしろ、今となっては見ることのできないスクイーズとしてのジョンに会える千載一遇のチャンスを日本のファンは得た。 ファンの間で早くも名作の呼び名が高い最新作「CRADLE TO THE GRAVE」は、ジョン脱退とルーシー加入の過渡期に録音されている。つまり、ジョンがベースを弾いている曲も何曲かあり、この名作の立役者のひとりなのだ。 また、ジョンは1980年代前半の、スクイーズがもっとも脂の乗った時期のサウンドを支えたベーシストでもある。往年のファンはビルボードのステージに立つジョンを見て、きっと「あの頃のスクイーズ」に思いを馳せることができるだろう。 もちろん、ノスタルジーを醸し出すだけでなく、今でもバリバリの現役ミュージシャンである。 2014年にアナログ盤とiTunesのみでリリースされたソロアルバム「... based on a true story」は、CDでプレスされていない影響もあるためか残念ながら知名度こそ低いものの、ブリティッシュテイスト漂う良作だ。 ジョンのウェブで試聴できるので、ぜひ聞いてみて欲しい。 John Bentley公式サイト 元スクイーズという肩書きに矜持を持つジョンのこと、きっとこの東京、大阪の地でも全盛期に引けを取らない演奏をファンに見せ付けてくれるはずだ。 * 追記:ルーシーが来日しなかった理由は自身の出産によるものでした。スクイーズ側から公式なアナウンスはありませんでしたが、ジョンが英国Littlehampton Gazette発行の「WOW」誌のインタビューでそのことについて触れていました。 |
ビルボードライブ情報誌4月号(左:東京 右:大阪) |
紹介記事(東京) |
紹介記事(大阪) |
ビルボードライブ情報誌5月号(左:東京 右:大阪) |
紹介記事(東京) |
紹介記事(大阪) |
葉書リーフレット(東京) |
葉書リーフレット(東京:追加公演記載分) |
リーフレット(大阪) |
リーフレット(東京) |
USEN放送広告(ビルボードライブ情報誌9月号) |
毎日新聞2016年5月19日(木)夕刊 芸能面 |
ミュージックマガジン 2016年6月号 |