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インドネシア製アルバムカセット




インドネシアはアジアで有数の音楽大国です。
昔から、多種多様な民族を反映して伝統音楽や民族音楽が多岐にわたっており、また欧米のロック・ポップスも人気がありました。

1959年から始まったスカルノ政権下での西洋文化弾圧の煽りを受け、一時的にラジオでロックやポップスが放送禁止になります。

しかし、スハルト政権の新体制に変わり西側諸国と関係を修繕した頃からロック・ポップスは自由を取り戻し始め、音楽を聴く自由はもとより数多くのバンドも結成されたようです。


インドネシアに限ったことではありませんが、比較的裕福でない国においてポップミュージックが流行るためには「カセットテープ」の存在が欠かせません。
カセットは高価なレコード盤よりも安く買えて、また、扱いやすいことがメリットです。
このカセットテープとラジオ放送の普及により、インドネシアの音楽産業は一気に栄えていきました。

そのような中、SQUEEZEもインドネシアに輸入された欧米ポップミュージックのひとつでした。


なお、私がカセットを購入したインドネシア人コレクターによると、SQUEEZEはインドネシアではレコード盤でのリリースはないとのことです。
また、すべてのアルバムがリリースされたかどうかは分かりません。

インドネシア国内で販売されたテープには写真のような「tax stamps」が貼られているのが特徴です。
この「PPN」とは「Pajak Pertambahan Nilai」の略で「付加価値税(VAT)」を領収したことを表しています。
インドネシアではSQUEEZEのアルバムは正規版も海賊版も混在していますが、この「tax stamps」はどちらにも貼られています。




また、SQUEEZEのインドネシア国内における知名度はそれほど高くありません。
一部の80年代ロックポップス、ニューウェーブファンの間でひそかに聴かれていたようです。

…こう書くと、インドネシアでのSQUEEZEの扱いは一昔前の日本と似通っていますね。
日本でも知る人ぞ知るのバンドですから。(今は多少はマシか?)

私を含めて日本のSQUEEZEファンは(SQUEEZEとしての)2度の来日公演やグレンのソロツアーをたびたび体験できただけでも幸せかもしれません。



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