COSI FAN TUTTI FRUTTI
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COSI FAN TUTTI FRUTTI コシ・ファン・トゥッティ・フルッティ

【 オリジナル盤リリース 】:1985年8月 
【 プロデュース 】:Laurie Latham
【 メンバー 】:Glenn Tilbrook、Chris Difford、Jools Holland、Keith Wilkinson、Gilson Lavis
【 収録曲 】
Big Beng
By Your Side
King George Street
I Learnt How to Pray
Last Time Forever
No Place Like Home
Heartbreaking World
Hits of the Year
Break My Heart
I Won't Ever Go Drinking Again (?)

Love's Crashing Waves * (* 2007年発売日本盤紙ジャケリマスターのボーナストラック)
Love's a Four Letter Word **
The Fortnight Saga ** (** 1997年発売リイシュー盤のボーナストラック)

【 レビュー 】
1982年の解散、1984年のDifford & Tilbrook名義でのアルバムリリースを経て再結成された後のアルバム第一弾。
キーボードにはARGYBARGYまで在籍したジュールス・ホランドが再加入している。
このアルバムを語るときによく言われるのが、メンバーも認めているようにプロデュースのローリー・レイサムによるオーバープロデュース。時代も手伝ってシンセを多用し、装飾をほどこしたサウンドはファンの間でも賛否両論である。
本国イギリスでは、King George Street、Last Time Forever、No Place Like Home、Heartbreaking Worldがシングルカットされている。

【 スクイーズ自身によるコメント 】
「まさに80年代な、今聴くとデュラン・デュランやスパンダー・バレエを思い出すようなサウンドに仕上がっているね(笑)」 (クリス:THE DIG 97年5月号)

「部分的にはいいけど、やっぱり時代を感じてしまうね。ほとんどオーバー・ダブで録音したからバンドの味も出ていないよね。久しぶりにバンドで録音したのにね(笑)」 (グレン:THE DIG 97年5月号)

「いろんな形の触角をやたらに生やした、動物みたいなもんだよね。毎日形がどんどん変わっていく…。ただ脳みそはいつもひとつ。それこそが”スクイーズ”なんだ」 (ジュールス:1985年日本盤LPのライナーノーツ)

「結成当時のスクイーズには、考えたり喋ったり計画を練ったり反応したり…それに笑う時間がまずあった。願わくば今またそんな余裕が取り戻せているって信じたいな。そういったことすべてが、音楽に表れていくんだから」 (ギルソン:1985年日本盤LPのライナーノーツ)




イギリス盤 1985 AMA5085

・ジャケットデザイン(シングルも含む)はイギリスのデザイン集団「STYLOROUGE」が請け負っている
・イギリス盤を始めとして各国盤には写真と歌詞付きのインナースリーブが付いていた



ドイツ盤 1985 395 085-1

・ジャケ表にはアメリカ盤と同じように下の部分にアルバムタイトルが記載されている(イギリス盤ジャケにはない)またつや消しのイギリス盤ジャケと比較して、ドイツ盤はニス塗りでコーティングされており、つやがある
・イギリス盤と同じく、写真・歌詞付きインナースリーブが付属している



スペイン盤 1985 395 085-1

・あまり見かけないスペイン盤アルバム。PolyGram Iberica社よりリリース
・1stアルバムやCOOL FOR CATSの同国盤と同じく、ジャケは厚手のビニールコーティング仕様で背表紙も厚く全体的にしっかりしており、正直なところ本家イギリス盤よりも風格が漂う作りである
・ジャケ表にはアメリカ盤と同じように下の部分にアルバムタイトルが記載されている(イギリス盤ジャケにはない)
・イギリス盤と同じく、写真・歌詞付きインナースリーブが付属している



ポルトガル盤 1985 395 085-1

・あまり見かけないポルトガル盤アルバム。Polygram Discos SARL社よりリリース
・ポルトガル盤のアルバムジャケは他国盤に比べて若干大きく質的にも劣化しやすいものが多いが、この再結成期以降のものはそれほど悪くはない
・当方が所持しているものには写真・歌詞付きインナースリーブは付属していない
・盤のインナーグルーブ(音の彫られていない内側の音溝)には、カッティング日時(?)とA&Mのロゴがカッティングされてある。これは同国盤の他の作品でも確認できる



ギリシャ盤 1985 395 085-1

・同国盤の他のアルバムと同じく、ジャケはドイツ盤のものを使用している。ただし、歌詞付きのインナースリーブは付属していない
・ジャケの表面にはギリシャ語で「限定盤」と書かれたステッカーが貼られてある



フランス盤 1985 395 085-1

・ジャケやインナーは大方ドイツ盤のものに準じているが、「MADE IN FRANCE」といった独自の表記もある
・レーベルの権利表記はフランス語で記されてあるが、曲名のクレジット等は英語となっている
・他国盤と比べてこれといった特徴はないが、比較的珍しいレコードである。流通量も少ないと思われる



イスラエル盤 1985 AMA5085

・非常に珍しいイスラエル盤。ジャケット、インナー、マザー盤共にイギリス盤と全く同じものを使用しており、レーベルのみが違っている。ジャケ裏にはイスラエル国内での販売を表す(?)ヘブライ語のステッカーが貼付されている
・レーベルのタイトルが「COSY FAN TUTTI FRUTTI」と誤記されている
・同じくレーベルには「ACUM」の表記あり。これは日本で言う「JASRAC」と同じ存在でイスラエル国内の出版物の権利を管理している



南アフリカ盤 1985 AMLS65085

・非常に珍しい南アフリカ盤レコード。南アフリカRPM recordsよりリリース
・カッティングの技術が低いせいか、非常に音質が悪い
・イギリス盤にある写真・歌詞付きインナースリーブは付属していない。その代わり、ジャケ裏にバンドメンバー、参加ミュージシャンの紹介とソングライティングの表記がされている



日本盤 1985 AMP-28132

・これまでのSQUEEZEアルバムと同様にアルファレコードよりリリース。定価2800円
・帯には「’84年、ロック・シーンの話題を集めたディフォード&ティルブルックから一年、最も英国的センスを感じさせるバンド、スクイーズがオリジナル・メンバーで復活した。」と書かれてある。また、前作(「DIFFORD & TILBROOK」)同様に”全米ヒット・アルバム”と書かれている
・真保みゆき氏による解説と歌詞(対訳なし)付き (1985年8月)



日本盤プロモリーフレット

・アルバムプロモーション用のバイオグラフィー付きリーフレット。二つ折り仕様。アルファレコードが作成
・「英国の良心とも言える極上ブランド」といったキャッチコピー、メンバーの写真付き紹介、アルバムタイトルの意味の解説等それなりに充実しているが、裏面の「欧米では大人気なのに、日本では存在すら危うい最後の大物バンド復活!」の見出しや1stアルバムSQUEEZE、EASTSIDE STORY、SINGLES 45's and underの3枚が「日本未発売」となっているのが切なすぎる…。
・日本盤ライナーノーツを書いている真保みゆき氏が「スクイーズ物語」という読み物を記している ⇒ 拡大してみる



インドネシア版 1985? T6244

*【ご注意】この作品はジャケットや収録内容等がアーティスト及びレコード会社の許諾を得ずに作成されたものである可能性があります。ご覧いただく際はその点にご留意ください

・インドネシア製カセットアルバム。ライセンスはなく海賊版である
・曲名は誤植はないものの、曲順がオリジナルとは全くバラバラである
・インドネシアの海賊版にはよくあることだが、テープの余った部分にはアルバム以外の曲がおまけで収められていることが多い。このカセットには「EAST SIDE STORY」からの曲が5曲ほど収められている
・カセット本体は、これまたいかにも市販のテープといった感じで「team」というレーベル(?)のシールが貼ってある
・「EAST SIDE STORY」からの5曲以外の歌詞がプリントされた紙が付いている
 ⇒ ジャケットを拡大する
・インドネシア製品特有の「Tax Stamp」が付いている。その他、インドネシア製カセットアルバムについての解説はコチラ


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