COOL FOR CATS
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COOL FOR CATS クール・フォー・キャッツ

【 オリジナル盤リリース 】:1979年4月 
【 プロデュース 】:John Wood & Squeeze
【 メンバー 】:Glenn Tilbrook、Chris Difford、Harry Kakoulli、Jools Holland、Gilson Lavis
【 収録曲 】
Slap and Tickle
Revue
Touching Me Touching You
It's Not Cricket
It's So Dirty
The Knack
Hop, Skip & Jump
Up the Junction
Hard to Find
Slightly Drunk
Goodbye Girl
Cool for Cats

Saints Alive *
All's Well *
Christmas Day *
Going Crazy *
Blood And Guts *
I Must Go *
Ain't It Sad * (* 2007年発売日本盤紙ジャケリマスターのボーナストラック)

【 レビュー 】
全作品の中ではテクノ、ニューウェーヴの影響が最も色濃く出ている。
1stに見られたアバンギャルドな感覚は影を潜めて、メロディを前面に押し出したよりポップな印象の強い作品に仕上がっている。
本国イギリスではCool for Cats、Up the Junction、Slap and Tickle、Goodbye Girlの4曲がシングルリリースされている。Cool for CatsとUp the Junctionは全英2位のヒット。

【 スクイーズ自身によるコメント 】
「非常に若々しく、そして攻撃的だと思う。僕は好きなアルバムだ」 (グレン:1995年頃のインタビューで)

「”クール・フォー・キャッツ”は、バッキングトラックが先に出来上がって、それを家に持ち帰って詞を考えたんだけど、もともとはグレンが歌うはずだったんだ。そう思って詞も考えたしね。それを自分で歌ってグレンにこんな感じだって伝えたら、グレンが、お前なかなかいいじゃないか、お前歌えよって言い出したんだ」 (クリス:THE DIG 97年5月号)

「最初の2枚のアルバムに関しては、不満に感じることもある。いま聴き返してみるとアレンジが貧弱で、時流を意識しすぎていたような気がするんだ。もっとも、そこにはレコード会社の意向も少なからずあったんだけれど」 (クリス:レコードコレクターズ 98年2月号)

「ぼくたちの歌にメッセージの類なんてひとつもないんだ。訴えることなんかないしね。いや、ひとつだけあるんだ。パブの営業時間を守れってことさ。ほら、パブ営業認可法ってのが話題になってるだろ」 (ジュールス:日本盤初版LPのライナーノーツ)(おそらく当時の他のパンクバンドの曲のメッセージ性を引き合いに出されての答えと思われる)




イギリス盤 1979 AMLH68503

左:通常ジャケ 右:エンボスジャケ

・イギリス盤の初版は限定で上の写真のようにネコのデザインと文字の一部(「SQUEEZE」と「COOL FOR CATS」のネコの体に重ならない部分)がエンボス加工となっていた



イギリスリイシュー盤 1979 AMLH68503

・イギリス盤は再発時に5色のバリエーションでプレスされている。また、ジャケ裏とレーベルも初版とは違うデザインである
・2007年に日本で紙ジャケ仕様のリマスターシリーズが発売された時に「ピンク、グリーン、イエロー、ブルー(濃)」の4色のジャケが再現されているので知っているファンも多いと思う
・ちなみに、このジャケ裏のデザインはオランダ盤の「FARFISA BEAT」や「PULLING MUSSELS(FROM THE SHELL)」、また「FOR PROMOTION ONLY」というプロモ用レコードのジャケットにも使用されている

*以前までこのサイトではこのリイシュー盤ジャケットは「ピンク、グリーン、イエロー、ブルーの4色」としていましたが、サイトをご覧いただいた何人かの方から「ブルーには薄いものと濃いものの2種類存在する」とのご指摘をいただきました。その情報をもとに本サイトでは両ブルージャケットを入手済みです。ご指摘の際にご丁寧に写真までお送りいただいた方もいらっしゃいます。みなさん本当にありがとうございました。



アメリカ盤 1979 SP-4759 (3231)

・アメリカ盤のジャケットは「SQUEEZE」の字体がイギリス盤と違っている。それ以外は同じデザイン
・リリース当初は「SP-4759」というカタログナンバーとなっていたが、その後ある時期から「SP-3231」に変更されている
・ただ、その方法もジャケの背表紙部分に修正のステッカーを貼っただけで、それ以外のナンバー部分はそのまま据え置かれているというお粗末なものだった (写真:左下)
・レーベルの表記にも若干の変更がなされており、「published by〜」以降の部分の表記が先発リリースと後発リリースでは違っている。推測するにAlmo MusicとDeptford Songsの権利関係の変更があったと思われる。また、プロデュースの表記も先発の「Produced by John Wood & Squeeze」が、後発では「Produced by Squeeze & John Wood」と順番が変更されてある (写真:右下)
・後発のレーベル下部のA&Mロゴの左横には「R」の表記がなされている
・権利関係の変更が原因と思われるこのカタログナンバーの違いは、1stアルバムSQUEEZEからSINGLES 45's and underまで、それぞれのアメリカ盤にも同様に見受けられる

★参考 
SQUEEZE SP-4687 → 3185
COOL FOR CATS SP-4759 → 3231
ARGYBARGY SP-4802 → 3232
EASTSIDE STORY SP-4854 → 3253
SWEETS FROM A STRANGER SP-4899 → 3254
SINGLES 45's and under SP-4922 → 3338 (ただしCDのみ。LPでは確認できず)




アメリカプロモ盤 1979 SP-4759 (SP-5255)

・ホワイトレーベルプロモ盤。ジャケットはリリース盤と同じものが使用された。リリース盤のカタログナンバーは「SP-4759」だが、マスターテープは「SP-5255」という番号を使用していたとみられ、このプロモ盤と後述のテストプレス盤には「SP-5255」と併記されていた
・レーベルには「Produced by U.K. Squeeze & John Wood」とバンド名にはUK付けで書かれてあるが、タイトルの下のバンド名は単に「SQUEEZE」となっており、さらに製品盤ではUKが取られてあることから、プロモ作成時には切り替えが上手く進んでいなかったものと思われる



カナダプロモ盤 1979 SP-4759 (SP-5255)

・ジャケデザインはアメリカ盤のものをベースにしているが、背表紙の「PRINTED IN U.S.A」の部分が「PRINTED IN CANADA」と変えられており、さらに裏面にはバーコードが無い。また、表面のニス塗り具合がイギリス、アメリカ各盤と比べて強く光沢がある
・ホワイトレーベルプロモ盤。上記アメリカプロモ盤と同じくプロデュースクレジットの表記は「Produced by U.K. Squeeze & John Wood」となっているが、タイトルの下のバンド名は単に「SQUEEZE」となっている
・ナイロン付インナースリーブは英語、フランス語が併記されたカナダプレス仕様ではあるものの、「PRINTED IN U.S.A」と印刷されてある



スペイン盤 1986 393 231-1

・1986年の再発盤。ここでは再発盤としているものの、当時のスペインにおいてアルバムがリアルタイムで発売されていたかどうか確認できないため(イギリス盤を輸入していた可能性もあり)、スペイン製という意味では初出かもしれない
・ジャケ表の「SQUEEZE」の文字はアメリカ盤のデザインをもとにしている。また、パープル色はイギリス盤やアメリカ盤よりも明るめである
・ジャケの作りは厚手のビニールコーティングで、背表紙も厚く全体的にしっかりしており、正直なところ本家イギリス盤よりも風格が漂う作りである
・インナースリーブは「SPECIAL PRICE」シリーズのレコード広告となっており、スクイーズの1stとこのアルバムの他、ARGYBARGYもラインナップに加わっている
・レコードレーベルにプレスミスが認められ、SLAP & TICKLEで始まるA面が「2」と表記され、B面に「1」と表記されている



ギリシャ盤 1979 AMLH68503

・あまり見かけないギリシャ盤。しかし、盤をプレスする際の原盤になるマザー盤はイギリス盤と同一のものを使用している
・マザー盤をイギリスからレンタルしてギリシャ国内でプレスしたか、イギリスでプレスしたものを輸入したかのどちらかだと思われるが、ギリシャ盤はイギリス盤と比較してかなり厚めのプレスとなっているので、前者の可能性が高いと思う
・驚くべきは、ジャケ裏が白黒になっていること!アメリカ盤のジャケをモノクロコピーしたものに「MANUFACTURED IN GREECE」等の表記を加えている
・表ジャケのパープル色は、他国盤と比べてやや暗めのトーンになっている



ポルトガル盤 1979 1PSP 4759

・こちらもあまり見かけないポルトガル盤
・一次解散までのスクイーズのポルトガル盤レコードは、シングル・LPともに国内のVALENTIM DE CARVALHO CI SARLという会社からリリースされているが、ジャケットは印刷技術が低く、他国盤と比較して質が悪い。また、音質も良くない
・ジャケは特に背表紙がもろく、割れやすくなっており、できればあまり触りたくないレコードのうちの1枚である
・ジャケの大きさが他国盤と比べてやや大きめなのも、ポルトガル盤の特徴といえる
・各国ともこのアルバムのジャケ裏の左上にはキャッツのマークが描かれてあるが、ポルトガル盤のキャッツは(印刷の関係で)耳が切れていたり、目の色や位置のバランス等が悪く、少しヘンである…(写真右下)



オーストラリア盤 1979 L36841(AMLH68503)

・オーストラリア盤は1stの「SQUEEZE」から「SINGLES 45's and under」までのアルバム及びシングルは「UK SQUEEZE」とクレジットされている。これは当時同国で活動していた同名バンドと区別するためである (「COSI FAN TUTTI FRUTTI」以降は「SQUEEZE」となる)



オーストラリア盤(クリアーブルー盤) 1979 L36841(AMLH68503)

・オーストラリア盤は通常の黒盤の他にクリアーブルー盤がリリースされており、入手困難なSQUEEZEレコードのひとつである
・非常に綺麗なクリアーブルーであるが、よく見ると黒いムラが散見される
・ジャケットには「COLOURED VINYL LIMITED EDTION」などと書かれたステッカーが貼られている

*追記:オーストラリア盤の他にニュージーランドでもクリアーブルー盤がリリースされているが、レコード盤自体はオーストラリア盤となっている。ジャケットはニュージーランドプレスとなっており、オーストラリア盤とは違った「COLOURED VINYL」などと書かれた白地のステッカーが貼り付けられていた



日本盤 1979 AMP-6052(SP-4759)

・当時、日本では1stアルバム「SQUEEZE」は発売されなかったので、これが日本でのデビューアルバム。アルファレコードよりリリース。定価2500円
・ジャケットの「SQUEEZE」の字体やカタログナンバーからすると、アメリカ盤をもとにしていると思われる
・日本盤特有の帯には「ぼんやりしてると乗り遅れるぜ。俺たちゃ名うてのスクイーズ特急!ニューウェイヴ・シーンに殴り込んだハードポップの新星 - スクイーズ。イギリス・チャートを制覇して、今日本に上陸!」と書かれてある
・なお、その後、同じくアルファレコードから発売されるシングル盤「恋の傷跡」(ANOTHER NAIL IN MY HEART)のジャケットには「君も乗り心地満点のスクイーズ特急に乗ってみないか」と書かれてある。どうも、この時期のスクイーズは”特急”に例えられていたらしい…
・森脇美貴夫氏による解説と歌詞(対訳なし)付き (1979年4月25日)



イギリステストプレス盤 1979 AMLH68503

・アルバムのリリース前にアーティスト本人をはじめとして関係者に配布されるテストプレス盤。レコードは白いプレーンジャケットに入っており、レーベルも印刷されていない
・「A&M Records New Album Information」とタイトルが書かれたシートがジャケットに貼り付けられており、リリースデイトや曲目、その他の情報が記されている
⇒ シートを拡大してみる



アメリカテストプレス盤 1979 SP-4759 (SP-5255)

・プロモ盤に先行して作成されたテストプレス盤。イギリス盤と同じくレコードは白いプレーンジャケットに入っており、レーベルも印刷されていない
・また、アルバムインフォメーションシートも付属している
⇒ シートを拡大してみる



オーストラリア版 1979 C19139

・オーストラリア版のカセットアルバム。豪FESTIVAL RECORDSからリリースされた正規版である
・この時期に同国からリリースされたSQUEEZE作品すべてにいえることだが、バンド名表記が「U.K.SQUEEZE」となっている
・収録曲等、イギリス盤と何ら変わりないが、ジャケットのCOOL FOR CATSの文字がオーストラリア独自のものとなっており、珍しい
・また、LPジャケを模した部分の「UK SQUEEZE」の文字が黄色になっている (同国LPのオレンジ色では見えにくいためと思われる)


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