【 オリジナル盤リリース 】:1990年5月
【 プロデュース 】:Steve Forward & Glenn Tilbrook
【 メンバー 】:Glenn Tilbrook、Chris Difford、Jools Holland、Keith Wilkinson、Gilson Lavis、Matt Irving
【 収録曲 】 Footprints
Pulling Mussels (From the Shell)
Black Coffee in Bed
She Doesn't Have to Shave
Is That Love?
Dr. Jazz
Up the Junction
Slaughtered, Gutted and Heartbroken
Take Me I'm Yours
If It's Love
Hourglass
Labelled With Love
Annie Get Your Gun
Tempted
By Your Side
* 上記はCDに収録されている曲目と曲順。LPとカセットは曲数が少なかったり、曲順が違っている
【 レビュー 】 スクイーズ初のライブアルバム。メンバーはグレン、クリス、キース、ギルソンと脱退直前のジュールス、またマット・アーヴィングも参加している。
ARGYBARGYのリイシューCD"DELUXE EDITON"に付属のボーナスディスクに収められている1980年のライブと比較すると、いくぶん成熟した落ち着きのある演奏を聴かせてくれる。
2007年に「FIVE LIVE」がリリースされるまでは、公式のライブアルバムとしては長らくこの作品が唯一のライブアルバムだった。
日本盤CDのライナーノーツの渡辺亨氏の言葉を借りると、「パブ・ロック・バンド的な暖かく親切なムードと、大物バンドならではの余裕に満ちあふれたバンド・サウンド」だ。
アメリカではこのアルバムからAnnie Get Your Gunがシングルカットされている。
イギリス盤 1990 DECLP1
・A&Mレコードではなく、デビューシングル「PACKET OF THREE」と同じく「DEPTFORD FUN CITY RECORDS」よりリリース。SQUEEZE初の公式ライブアルバム
・ジャケットデザインはおなじみイギリスのデザイン集団「STYLOROUGE」によるもの
・LPとCDでは収録曲と曲順が異なっており、LPはCDに比べて5曲も少ない
・CDに入っている「IS TAHT LOVE」、「DOCTOR JAZZ」、「UP THE JUNCTION」、「TAKE ME I'M YOURS」、「IF IT'S LOVE」の5曲がカットされているだけでなく、「BLACK COFFEE IN BED」も「Edit」となり、曲が短縮されている
・1982年のCD登場以降、時代は完全にCDが主流となっていた。収録時間が50分弱のLPと比較して、70分以上も収録できるCDはその点においては有意義なものである。盤をひっくり返す必要がなく、かつ70分連続して再生できるという意味ではCDというメディアは実はライブ盤にこそ性質を十分に生かせるものだと思う
・インナーシートには「SQUEEZE THE COLLECTION」として簡単なディスコグラフィーと1974年から1990年までの892本のライブの記録が書かれている。ディスコグラフィーにはなぜかファーストアルバムが載っておらず、また「COOL FOR CATS」、「ARGYBARGY」、「SWEETS FROM A STRANGER」は「Not On CD」となっており、この時点では本国イギリスでもCD化されていないことが分かる。
・数量限定で「PACKET OF THREE」のリイシュー盤が付属していた
・同名のVHSライブビデオ。収録曲がCDと多少異なっており、CDに収録されている「BY YOUR SIDE」が入っていない代わりに「COOL FOR CATS」と「IS IT TOO LATE」が収められている
・なお、「IS IT TOO LATE」はアメリカ盤の5曲入り5インチCD「ANNIE GET YOUR GUN」にも収められているので、「COOL FOR CATS」がビデオのみの音源となる
・映像はほぼ全部がセピア調で編集されており、落ち着いた感じのライブ映像となっている