ARGYBARGY
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ARGYBARGY アージーバージー

【 オリジナル盤リリース 】:1980年2月 
【 プロデュース 】:John Wood & Squeeze
【 メンバー 】:Glenn Tilbrook、Chris Difford、John Bentley、Jools Holland、Gilson Lavis
【 収録曲 】
Pulling Mussels (From the Shell)
Another Nail in My Heart
Separate Beds
Misadventure
I Think I'm Go Go
Farfisa Beat
Here Comes That Feeling
Vicky Verky
If I Didn't Love You
Wrong Side of the Moon
There at the Top

Funny How It Goes *
What The Butler Saw *
Someone Else's Heart *
Go *
Pretty One *
Going Crazy *
Farfisa Beat (Alternative Version) *
Library Girl *
If I Didn't Love You (Glenn Tilbrook Demo) *_
(* 2008年発売"DELUXE EDITON"のボーナストラック)
ディスク2
("DELUXE EDITON"のBonus Disk。1980.3.9のハマースミスオデオンのライブ音源)


Argy Bargy (Radio Commercial)
Slap & Tickle
Touching Me Touching You
Slightly Drunk
Pulling Mussels (From The Shell)
Funny How It Goes
Another Nail In My Heart
Cool For Cats
Mess Around
I Think I'm Go Go
If I Didn't Love You
Strong In Reason
It's So Dirty
Goodbye Girl
Up The Junction
Going Crazy

【 レビュー 】
前作COOL FOR CATSからは、ややテクノ・ニューウェーヴ感覚が後退し、彼らの根底にあった伝統的なブリティッシュポップスバンドとしての個性が浮き彫りになったアルバム。曲によってはソウルフルな要素もあり、それは次作のEASTSIDE STORYで開花する。これ以降しばらくのスクイーズ作品の基礎になっているともいえる。
本国イギリスではPulling Mussels (From the Shell)とAnother Nail in My Heartがシングルカットされている。

【 スクイーズ自身によるコメント 】
「"VICKY VERKY"は僕たちの最初のティーンエイジ・ラブソングだし、"THERE AT THE TOP"では僕らはスタックスのミュージシャンになろうと企てている」 (グレン:1995年頃のインタビュー)

「(作詞に関して)1作目と3作目を比べても随分変化はあると思う。デビューした頃は、南ロンドンの地元のパブでたむろしている人間が書いた狭いコミュニティーの中での話ばかりだったけど、バンドがツアーを重ねていろいろ体験したことが詞にも反映いくし。この3作は僕にとってもバンドにとってもステップアップの時期だったんだ」 (クリス:THE DIG 97年5月号)

「"アージーバージー"は当時のぼくらのライブの感覚をそのままスタジオに持ち込んだようなアルバムだね。サウンド面ではグレンとジュールスが大きく貢献していたと思うよ。ジュールスは、ブギ・ウギやニューオーリンズR&Bのニュアンスをぼくらに与えてくれたんだ」 (クリス:レコードコレクターズ 98年2月号)




イギリス盤 1980 AMLH64802

・写真が印刷されたインナースリーブが付属している



アメリカ盤 1980 SP-4802

・この「ARGYBARGY」に限らず、アメリカ盤のジャケットはイギリス盤と比較して厚めで色が濃い傾向がある
・イギリス盤と同じく、写真が印刷されたインナースリーブが付属しているが、アメリカ盤には歌詞も印刷されてあるのが特徴
・もうひとつアメリカ盤の特徴として、イギリス盤と曲順が違っていることが挙げられる。イギリス盤のB面1曲目はFarfisa Beatであるが、アメリカ盤ではIf I Didn't Love Youとなっている。これは同曲がアメリカのみでシングルカットされたことと関係しているものと思われる



ポルトガル盤 1980 1PSP 4802

・あまり見かけないポルトガル盤アルバム
・一次解散までのスクイーズのポルトガル盤レコードは、シングル・LPともに国内のVALENTIM DE CARVALHO CI SARLという会社からリリースされているが、ジャケットは印刷技術が低く、他国盤と比較して質が悪い。また、音質も良くない
・同じアルバムのレコードでもここまで音質が違うと、聴いたときの印象もずいぶんと違う。現在はポルトガルでも音質のよいリマスターCDが入手できると思うが、かつて音質の悪いLPを聴いていた人がCDを聴くとどんな感じがするのだろうか?…と思うくらい音が悪い!



スペイン盤 1980 AMLH64802

・上記ポルトガル盤と同じく、あまり見かけないスペインオリジナル盤 (86年頃のリイシューの存在も確認されている)
・ジャケはイギリス盤と比較して色合いがかなり濃い目で鮮やかな感があり、その上ヴィニールコーティングがなされているため、非常に綺麗な仕上がりとなっている。また、サイズのサイズがイギリス盤と比較して若干小ぶりとなっている
・特筆すべきはレーベルの曲名の誤記の多さ。「I Think I'm Go Go」が「Think I'm Go Go」、「Farfisa Beat」が「Farfisa Seat」、「Vicky Verky」が「Wicky Verky」となっている…
・あと、細かいことをいえばアルバムタイトルは「ARGY BARGY」ではなく「ARGYBARGY」である (英単語としては離しても良いよう)



ギリシャ盤 1980 AMLH64802

・こちらもあまり見かけないギリシャオリジナル盤
・ジャケはイギリス盤と同じように薄い色のつや消し印刷となっているが、若干イギリス盤よりも色が濃い。ところどころに権利関係等がギリシャ語でクレジットされている
・盤は比較的厚めのしっかりしたもので、レーベルにはギリシャ語がクレジットされている

* こちらのレコード盤はドイツ在住のSQUEEZEコレクターの方に提供していただきました。感謝しております
Marc, Many thank you for providing me your precious record!




日本盤 1980 AMP-6077(SP-4802)

・日本でのセカンドアルバム。アルファレコードよりリリース。定価2500円
・帯には「全編にみなぎる超ポップな感覚と息をもつかせぬ痛快なロックン・ロール・サウンド。全英チャート急上昇、スクイーズ待望の第二作!!」と書かれてある
・このアルバムからシングルカットされた同じく日本盤の「恋の傷跡」(ANOTHER NAIL IN MY HEART)や、前作「クール・フォー・キャッツ」ではSQUEEZEは「特急」に例えられていたが、この帯に書かれてあるコピーには「特急」の文字は見受けられない
・大貫憲章氏による解説と歌詞(対訳あり)付き (1980年2月24日)



オーストラリア盤 1980 L37153(AMLH64802)

・オーストラリア盤は1stの「SQUEEZE」から「SINGLES 45's and under」までのアルバム及びシングルは「UK SQUEEZE」とクレジットされている。これは当時同国で活動していた同名バンドと区別するためである (「COSI FAN TUTTI FRUTTI」以降は「SQUEEZE」となる)
・イギリス盤と同じく、写真が印刷されたインナースリーブ(歌詞なし)が付属している



マレーシア盤 1980 SP-4802

・極めて珍しいスクイーズのマレーシアプレス盤。2017年12月現在、アジア圏でオフィシャルリリースされたことが確認できたスクイーズのアナログ盤は日本、フィリピン、マレーシアの3ヶ国のみである
・A&Mレコードの東南アジアでの流通、販売はPolygram Records Hong Kong/Singapore/Malaysiaが請け負っている。これら3ヶ国以外でもこの配給元のレコードが流通していた可能性はあるが、実態は不明
・レーベル面には「BUATAN MALAYSIA(マレーシア製)」と書かれたステッカーが貼られてあることから、マレーシアプレスであることが分かる
・イギリス盤やアメリカ盤に付属しているインナースリーブは付いていない
・ジャケのデザインは概ね他国盤と同じであるが、表面の色合いが強く、比較的濃い色のアメリカ盤よりもさらに濃くなっている。ビニールコーティング仕様の美しい仕上がりである
・ジャケ裏は他国盤ではカラー文字となっている部分も含めて、マレーシア盤は完全にモノクロとなっている



イギリステストプレス盤 1980 AMLH64802

・アルバムのリリース前にアーティスト本人をはじめとして関係者に配布されるテストプレス盤。レコードは白いプレーンジャケットに入っており、レーベルも印刷されていない
・「A&M Records New Album Information」とタイトルが書かれたシートがジャケットに貼り付けられており、リリースデイトや曲目、その他の情報が記されている
・レーベル面にはA面にのみ手書きで「A」と書かれてある。テストプレス盤にありがちな仕様だ
・マトリクスナンバーとスタンパー表記と思われるアルファベットも、とても若い数字とアルファベットとなっており、正真正銘のテストプレス盤である。ただ、私が聴き比べた限りは、リリース盤との音質の違いは明確には分からない
 ⇒ シートを拡大してみる



ニュージーランド版 1980 C37153

・ニュージーランド版のカセットアルバム。オーストラリア版と同じく、「FESTIVAL RECORDS」(N.Z.)からのリリース
・また、同じくバンド名表記が「U.K. SQUEEZE」となっている
・カセット本体のA&Mのロゴが独特で面白い



サウジアラビア版 1980? GMR1702

*【ご注意】この作品はジャケットや収録内容等がアーティスト及びレコード会社の許諾を得ずに作成されたものである可能性があります。ご覧いただく際はその点にご留意ください

・非常に珍しいサウジアラビアのカセットアルバム。ライセンス版ではなく海賊版である
・収録曲はイギリス正規盤と同じであるが、曲順が多少違っている
・カセット本体は日本製であるらしく、「JAPAN」と書かれてある。サウジ海賊版テープにはよくあることである
・その他、サウジアラビア製カセットアルバムについての解説はコチラ



サウジアラビア版2 1980? 747 4525

*【ご注意】この作品はジャケットや収録内容等がアーティスト及びレコード会社の許諾を得ずに作成されたものである可能性があります。ご覧いただく際はその点にご留意ください

・上記のものとは別のサウジアラビアのカセットアルバム。ライセンス版ではなく海賊版である
・他の747シリーズと同じく、ジャケット表面は正規のアルバムのメンバーの写真を切り貼りして作成している
・ケース及びカセット本体は日本製であるらしく「JAPAN」と書かれてある。サウジ海賊版テープにはよくあることである
・オリジナルアルバムとは曲順がバラバラで、しかも1stアルバムから3曲が追加されている
・その他、サウジアラビア製カセットアルバムについての解説はコチラ


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